賢い人の分散投資−要旨

「賢い人の分散投資」 の要旨

一般の資産運用の本には、金融商品の選び方として、好みの利回り水準のもの、好みのリスク度のもの、好みの投資対象のものなどと書かれているだけですが、ここには投資家のための本当の指針が書かれています。
 

第1章では、投資信託の成績の9種類の調査結果を引用しつつ、過去の利回り、過去のリスク度を参考にした一般的な投資信託の選び方が無意味であり、この方法では、市場の平均的な成績をさえ上回ることができないことを解説します。
 

第2章では、分散投資を行なう際の最適な金融商品として、ETFの特徴を説明します。投資信託を利用して分散投資を行なう際に、今でも、インデックスファンドを勧める人も数多くいますが、現在の手数料体系ではETFが最適です。そこで、2011131日現在、日本市場に上場されているETF 112本を分類し、純資産額が十分に大きなもの19本について、概要を表にまとめました。また、海外市場で上場されていて日本の証券会社で取得可能なETF 140本についても分類し、主要なものを表にまとめました。さらに、これらのETFを使って幅広い分散投資を行なう方法を例示します。
 

単に幅広い先に投資する方法では、リスクの高い先にも投資をしてしまう危険性が高まります。そこで、第3章では、できるだけよい先に絞り込む選択的分散投資について説明します。見劣りする先を外し、よい先を残すことで運用成績の向上が見込めますが、株式投資においてよい先とはどのような先なのかについても解説します。
 

第4章では、リスクについて今日見られる理解の混乱を解決します。債券投資などでは、元本割れを起こす可能性をリスクと呼ぶ一方で、ポートフォリオ理論では、運用成績のブレのことをリスクと呼ぶことから、混乱が生じています。この混乱は、短期の価格変動リスクのような回復可能なリスクと、信用リスクのような回復困難なリスクとに分けて考えることで解消できます。近年、金融機関のトレーダーなどが用いる、損切り、リバランスといったテクニックを勧める人が増えていますが、2種類のリスクを理解することによって、この種のテクニックは、一般投資家が用いるべきではないことも、ここで明らかとなります。
 

第5章では、国際分散投資を行なう際に、見劣りする先を外した選択的分散投資を行う方法を解説します。現在、資産運用では、皆が口を揃えて、新興国投資を勧めていますが、新興国株式は人気だけが先行し、株価値上がりの裏付けに乏しいと考えられます。そこで、一般的な流行とは異なり、新興国を外した分散投資で、ETFを利用した手軽な例を紹介します。

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