（C） 投資信託の格付けもあまりあてにならない

米国で投資信託の格付けを行なっている各社の中でも、モーニングスター社（Morning Star）が特に有名である。その最高級の格付けである５つ星を、1990年から1993年までの各年に獲得した投資信託について、それぞれ翌年の運用成績を調べ、すべての投資信託の平均値と比較をしてみた。すると、平均を下回ったものの割合が、52.6%、71.1%、56.0%、63.6% となり、4年間のいずれの年でみても、５つ星の投資信託で平均を下回る成績を残したものが過半数を占めた。（注） つまり、格付けを信頼して、５つ星なら少なくとも平均を上回る成績をあげるだろうと期待して投資した人々で、不本意な結果に終わったケースが過半数を占めたということである。このように、投資信託の格付けというものもまた、あまり信頼できないということになる。

（注） Index Fund Advisors 「Is a Highly Rated Fund a Good Thing?」 
  http://www.ifa.com/12steps/step5/step5page3.asp  2010/09/13