賢い人の分散投資−2.11

  

11. バランス型投資信託

投資信託の中には、バランス型投資信託というものがあり、日本で結構人気が高い。これは、株式と公社債に一定割合ずつ投資をする投資信託で、たとえば、投資額の67割を株式で運用し、残り34割を公社債で運用するなどといった商品である。ひとつだけの投資信託で、株式投資も公社債投資もすませたいという場合には、バランス型投資信託を選ぶ必要があろうが、複数の投資信託を持ってもよいと考えている人には、あまりお勧めできない方法である。

あるバランス型投資信託の中の、株式の銘柄構成がその人にとって最適であり、かつ債券の銘柄構成もその人にとって最適であるという可能性は少ない。さらに、全体の投資額のうち株式の構成比率と債券の構成比率とが、その人にとって、たまたま希望通りだという可能性は少ない。別にひとつの商品で株式と債券に同時に投資をする必要は、通常ないはずだから、自分に最も適した株式ETFと公社債ETFをそれぞれ選び、これらを、たとえば75%25%などと、好きな割合で組み合わせればよい。そうすれば、金融環境の変化に応じて、その割合を見直すことも容易にできる。また、ETFの方が信託報酬という点でも、一般にコストが低く抑えられる。バランス型投資信託の信託報酬は年1%強というものが多い。これに対して、通常のETFの年間経費は、株式型で0.10.3%、債券型で0.10.2%なので、両者を組み合わせたものは 0.10.3%となり、かなり割安になるはずだ。

  
   
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