賢い人の分散投資−2.2

2. ETFの種類

世界の投資信託市場では、ETFの種類が約2,000種類、残高は1.3兆ドル(約100兆円)に達する。(注)しかも、近年残高が急増しており、10年前の10倍となり、特に、08年から09年にかけては45%増となった。もともと、ニューヨーク市場や、ロンドンなどの欧州市場で上場されるものが多かったが、近年では、香港市場で上場されるものも増えている。

東京市場、大阪市場でも、ここ数年の規制緩和でETFの種類が増加しつつある。わが国では、1995年に初めてのETF として「日経300株価指数連動型上場投資信託」が登場したが、その後10年くらいは、あまり種類が増えるということもなく、数年前まで、10本(種類)前後という時期が続いていた。ところが、最近の規制緩和で、種類が急増しつつあり、20111月末現在で112本(重複上場分を除く)となっている。これに加えて、海外市場に上場されている主なETF、約140本も、一部の日本の証券会社で購入できる。(主なものを後述の表に記載)

このように、わが国で購入できるETFの種類が増えてきたものの、日本のETFの残高総額という点では伸び悩んでいる。2009年末時点で2.3兆円と、米国の20分の1の規模に過ぎず、しかも過去3年間は、残高がむしろ減り続けている。これには、日本株の市場環境の影響がありそうだ。わが国の景気動向を反映して上場企業の業績が伸び悩み、全般的な日本株の株価上昇期待が薄れる中で、日本の上場企業を対象としたETFに対する投資も減少気味なのだ。外国の上場企業を対象としたETFに対する日本人の投資は伸びているものの、日本株ETFの減少幅の方が大きく、全体として減少傾向にある。

(注)各種調査によってやや幅があるが、ブラックロック社の調査結果が最多で、必ずしも指数に連動しないものも含めた広義のETFは、201012月末現在3,503本、純資産額14820億ドルとなっている。

  
   
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