賢い人の分散投資−2.4

  

4. 最も上手な無差別分散投資

一般の投資信託に投資をしても、市場平均を安定的に上回る可能性は低い。結果として、過去3ヵ月とか1年といった期間の成績が市場平均を上回るものは一部存在するし、その銘柄を調べるのは簡単なのだが、その成績が将来も続くというわけではないので、過去の実績を調べる意味はない。将来の一定期間、市場平均を上回って好成績を残すような投資信託をあらかじめ見分ける方法がないかと、国内外で、過去100年近くの長きにわたって、多数の人が探し続けてきたが、いまだに見つかっていない。この結果、投資家がどのようにして投資信託を選んでも、ETFの成績を上回る可能性よりも、下回る可能性の方が高い。そのような状況のもとでは、一般の投資信託を選ぶよりも、ETFを選ぶことの方が賢明な選択となる。単なる分散投資を上手に行なう上で、あえて、一般の投資信託を選ぶ理由は存在しない。

分散投資をして、市場平均並みの成績を期待するなら、それに最も適した商品はETFである。一般の投資信託よりもさらに幅広い分散投資をしてくれるものが多い。しかも、信託報酬が割安で、年0.1%とか0.3%といったレベルのものが多い。(ただし、やや特殊なものや、新興国のETFについては、0.5%とか0.7%といった、もう少し高めな水準となる。)そして、ETFは、一般の投資信託の平均を上回る成績を残してくれる。一般の投資信託に投資をしてみても、払った手数料ほどの働きをしてくれる可能性よりも、働きをしてくれない可能性の方が高いのだから、信託報酬が年1%を上回るようなものをわざわざ選ぶ必要はない。

世の中の投資信託の種類が多すぎて、選び方が分からないという声をよく聞く。日本だけでも、選択肢として約4,000種類の投資信託があり、さらに、世界には、その10倍くらいの投資信託があるのだから無理もない。しかし、このように手数料が高めの投資信託を選択肢から外すと、現在のわが国では、わずか250本くらいのETFのみが残るだけとなる。この程度の数の中から選ぶのであれば選択もしやすくなる。このうち、日本で上場されているETFが約半分、海外で上場されていて、日本の証券会社が取り扱っているものが、残り約半分を占めている。

  
   
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