賢い人の分散投資−2.6C | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(C) 世界全域または地域の株式対象型ETF 世界各国の株式を幅広く対象とするETFのうち、純資産額 80億米ドル(約1兆円)以上の代表的なもの 7本を、以下に掲載した。 世界全域の株式を、ひとつのETFでカバーしてしまうことも可能である。代表的なものは、『MSCI全世界指数』(MSCI All Country World Index)に連動するETFであり、世界の先進国株式のみならず、新興国株式をも含んでいる。 その国別内訳としては、2021年12月31日現在で、米国61.3%、日本5.5%、中国3.6%、イギリス3.6%、カナダ2.9%など、先進国23ヵ国と 新興国24ヵ国(時期によっては25ヵ国)で構成されている。 これらの国名と、国別投資割合は、各国の市場規模を反映したもので、見事な無差別分散投資である。しっかりとした根拠もなく、自分の好みや先入観に基づいて、特定の国にバランスを欠いた割合の投資を行なうという過ちを犯す場合よりも、優れた運用成績が期待できる。 なお、世界全域または一部地域を対象とする指数の中には、ある特定の国を除いたものがある。たとえば、日本を除く指数とか、米国を除く指数といったものがある。日本の投資家が、既に十分な日本株のETFを持っていて、次に、外国株のETFに投資をしようという場合、全世界の株式を対象とするETFを選ぶと、日本株もその中に一部含まれていることから、日本株への投資比率が、当初予定したよりも合計で高くなりすぎる可能性がある。このような場合には、“日本を除く世界各国の”などという名前のついた株価指数に基づくETFを利用することが望ましい。 (2022年12月末現在) |
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(注1)『MSCI EAFE インデックス』は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が算出する株価指数で、先進国24ヵ国、新興国21ヵ国、フロンティア国25ヵ国、計70ヵ国で構成され、各国の時価総額の約85%をカバーする。 (注2)『MSCI全世界指数(MSCI All Country World Index)』は、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が算出する株価指数で、先進国23ヵ国、新興国(エマージング)24ヵ国、合計47ヵ国の株式で構成される株価指数。 |
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