賢い人の分散投資−3.8

  

8. よい投資先グループを見つける

個別の企業について、それが「よい先」であるかどうかを評価するのは、なかなかむずかしと考える投資家でも、投資先をグループ別にまとめた投資先種別で考えると、「よい投資対象」なのかどうか判断できるケースがあろう。

ここで投資先種別という場合には、一部の種類の金融商品、一部の業種、一部の国など、投資対象となるグループを想定している。たとえば、国内株式とか欧州債券といった投資タイプ別グループや、製鉄業や海運業などの業種別グループ、英国国債やカナダ国債などといった国別グループなどを指している。

このような投資先種別の中で、我々個人投資家が、中長期的によいものと悪いものを選別する基準を持ち、よいものを選べばよい。よいグループを選ぶ自信がない場合でも、悪いグループを外すことはできるかもしれない。このようにして、何にでもまんべんなく投資をするのではなく、ある程度絞り込んだグループに投資をする、つまり選択的な投資をすることは可能であろう。

  
   
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